2016年7月30日土曜日

抗ガン剤終了から10日、体力作りを開始しました。

 僕の住んでいる町には、体育館があります。(どこの町にもありますよね)で、そこにマシンルームがあって、ウォーキングマシンとか自転車こぐやつとかが置いてあります。町民だと100円で利用できるので、ガンの手術をする前は、よく通っていました。っていうのも、実はかなりのメタボでして、以前から脂肪肝とか言われてたんです。で、これじゃイケないと思って、通い始めたんですよね。そしたら体重も7・8㎏ほど落ちまして、人間ドックの成績も大幅に改善されたんです。でも、そこへ突然のガンの宣告で、手術だとか抗ガン剤だとかで、ずっとご無沙汰してしまいました。
 手術直後は、体重も随分減ってしまったんですけど、その後のダラダラ生活で、一気に生涯最大値になってしまいました。手術直後と比べて15㎏アップ、明らかに脂肪肝状態復活です。このままだと、ガンが治ったとしても、別の病気になってしまします。
 と、云うことで、8ヶ月ぶりに運動を再開しました。まずは、慣らし運転ということで、全盛期の半分ほどの運動をしてきました。手足もまだ少しピリピリするんですけど、どうにか続けられそうです。とりあえず、10㎏は減らさないといけません。
 で、昨日、運動から帰ってきた後で体重計に乗ったんですけど、逆に500g増えてたんですよ。前途多難な旅立ちです。

2016年7月26日火曜日

内科の先生とお別れしたこと

 今日、消化器内科の先生のところに行ってきました。これで、24週間の抗ガン剤治療も終了です。内科の先生は、ユルくって気さくな感じの先生でしたから、お名残惜しいのですが、再びお世話になるとすれば、僕の命もピンチの時ということでしょうから、このままお別れといきたいところです。
 8週間というのは、最初から決まっていたことでした。これ以上続けても、体にいろいろと副作用が出てきますし、一方で、癌細胞は抗ガン剤に対して耐性がついてくると云うことで、このくらいが潮時ってことみたいです。格好良く云うと、抗ガン剤っていうのは、「肉を切らせて、骨を断つ」みたいなもの。癌細胞って云うのは、元々は自分自身の細胞ですから、厄介なモノです。
 24週間で飲んだゼローダは、12×14×8-6で、1338錠。高価な薬ですので、日本の医療福祉制度に感謝です。

2016年7月19日火曜日

人生は、3ヶ月毎の契約更新

 手術と抗ガン剤治療後の最初の再発検査、CTの結果を聞いてきました。とりあえずの転移・再発なしでホッとしています。これからは、血液検査やCT、内視鏡検査などを3ヶ月から6ヶ月毎に受けることになります。
 今日からの3ヶ月間、つまり10月までは、何も無しで過ごせそうです。そして、次は、また3ヶ月後の1月、ってこんなふうに、ガン患者の先輩たちも、生きていたんですね。

 転移や再発に怯え、常に死を意識した生活、って云うと、かなり暗い話ですが、人間どこで何があるか分からないし、明日、いきなり事故にあって命を落とすなんてことも有り得るわけで、そう言う意味では、僕も皆さんも人生の儚さという点では、対等だといえます。

 これからの3ヶ月間、まあ、普通に生きていこうと思います。それしか思いつかないし、それしかできそうにもありませんから。

2016年7月12日火曜日

鳥越俊太郎氏にあやかりたい

 今日CTを撮ってきました。結果は、後日、聞きに行きます。実は、過去に2回、大丈夫だろうって気楽な気持ちで結果を聞きに良いって、2回とも裏切られています。
 1回目は、内視鏡の結果を聞きに行ったとき。まあ、あったとしてもポリープくらいだろう、って気持ちで行ったら、癌だと言われました。
 2回目は、術後1ヶ月検診、これで完治だろうってつもりで行ったら、リンパ節に転移してるって言われました。
 ですから、今回は、きっとダメに違いない、きっと肝臓とか肺とかに転移してるに違いないって気持ちで、結果を聞きに行こうと思います。

 それから、連日、ワイドショーをにぎわしている都知事選挙。僕は、都民ではありませんから関係ないんですけど、鳥越俊太郎氏の出馬には、びっくりしました。
 鳥越氏は、ステージ4の大腸癌(直腸癌)で、肝臓や肺にも転移していて、計4回手術をしたそうです。それで、76歳まで生き残って、都知事選挙に出ようって云うのです。話を聞いていて泣きそうになりましたよ。ステージ3Cなんかで、くよくよしていられないですよね。しかも、70歳から肉体改造だそうです。励みになります。都知事の選挙権が無いのが残念ですw
 
 僕も抗ガン剤が終わったら、ジム通いをしようかな。

2016年7月7日木曜日

星に願いを!・・・・七夕ということで

 火曜日に通院治療センターに行ってきました。抗ガン剤エルプラットの8回目の点滴です。今回で最終なんでホッとしているんですが、他の病気と違って、これで完治ですということにならないのが辛いところです。来週にはCTを撮ります。これで再発や転移が見つかったら、この6ヶ月間は、何だったんだってことになりますからね。

 病院のロビーのディスプレイは、七夕飾りになってました。今回は、笹竹が立ててあって、短冊とペンが用意してあります。どうやら、願いごとを自分で書いて下さいということみたいです。

 いきなりですが、「みうらじゅん」氏をご存じでしょうか。みうら氏は、イラストレーターなんですが、「マイ・ブーム」や「ゆるキャラ」と云う造語を考え出した方です。彼の造語に「むかえま」というのがあります。「ムカ絵馬」とは、「ムカつく絵馬」のことで、神社に奉納してある他人の絵馬を勝手に読んで、「何だこれは(笑)(怒)」な絵馬を見つけて楽しむという、奉納者にとっては失礼極まりない遊びのことです。
 で、僕も「ムカ絵馬」ならぬ「むか短冊」を探そうと思ったわけです。

 3階の通院治療センターのロビーにも、笹竹が置いてありました。3階は、通院治療センターとリハビリセンター、手術室があるガチなフロアーですから、願いごとも「(癌が)再発しませんように」とか「副作用の無い薬ができますように」などのツッコミ処の全くない、切実な願いばかりです。
 緩和ケア病棟にも笹竹は、あるのでしょうか。関係者以外立ち入り禁止なんで、確認できませんでしたけど、まあ、あそこの方々は、半分星になっているようなものですから、願いごとを書くとしたら御家族でしょうかね。「安らかに天国に行けますように」なんて書いてあったら、これまたツッコめません。って、これ以上書くと、怒られそうですからやめときます。

 で、1階のロビーの笹竹は、一番大きくて、ここは、お見舞いの家族や子供たちも来ますから、バラエティに富んだ願いごとばかりでしたよ。
 
 もちろん「病気が早く治りますように」の類いが一番多いのですが、「母校の野球部が勝ち進みますように」なんて云う季節ネタ、定番の「世界平和」なんてのもありました。
 「膵臓ガンが治りますように」というのは、かなり難易度が高い願いですけど、僕の見た範囲で一番難易度が高いと思ったのは「プリンセス・プリキュアになりたい」です。これは「世界平和」に匹敵するか、それ以上の難易度だと思います。

 逆に低難易度の類いでは、「カブトムシが採れますように」ってのがありました。近所の公園が雑木林にでも朝早く連れて行ってもらえれば、実現するでしょう。でも、自分は何もしないで、カブトムシの方から飛んでくるのを願っているなら、難易度はアップしそうです。
 あと、「あさまに乗りたい」ってのもありましたけど、長野新幹線の「あさま」でしょうか。確か「あさま」は、長野行きの各駅停車だったと思います。東海道新幹線だったら、「こだま」に乗りたいってことになりますけど、随分謙虚な願いごとです。

 というふうに、点滴までの待ち時間が1時間半もありましたので、他人の願いごとを1つ1つ読ませていただきました。で、記事を書きながら思い出したんですけど、自分の願いごとを書いてこなかったんですよ。書けば良かったって、ちょっと後悔してます。

 何を書くのかって?
 もちろん「僕が星になる前に、松浦亜弥が、ちゃんと復帰しますように」ですよ。

 「プリンセス・プリキュアになりたい」よりは、難易度は、低いと思っているのですけど・・・w