2017年2月12日日曜日

二次検査ビジネス もしくは・・・

 数年に一度の脳ドックに行きました。職場で半額負担してくれるのですが、それでもかなりの高額になります。やることは、脳をMRIで撮ることです。それだけですからあっという間に終わります。このあたりでは、最も大きい脳外科の病院で受けました。今回は、異常なしってことでしたけど、実を言うと、僕は、この検診に疑念を抱いてます。

 前回、僕は、要精密検査と言われました。脳の動脈に瘤があるというのです。そこで、造影剤を使っての精密検査を提案されました。
 もちろん、申し込みましたよ。脳に動脈瘤があるなんて言われて、平気でいられる人なんていません。破裂したら死んじゃうじゃないですか。

 精密検査は、健康保険が効きますけど、それでもかなりの高額診療でした。

 で、結果は異常なしでした。どうやら血管が曲がっていて、それが見る角度によって動脈瘤に見えたみたいです。「異常なしです。良かったですね。」って言われて、安心安心ですけど、あれって、思ったんです。

 だって、動脈瘤があるって言ったのは、そっちじゃないですか。で、無かったってことは、誤診ってことでしょ。だから言うべき言葉は「間違ってました。無用な心配を与えて、申し訳ありません。」だと思うんです。二次検査費を半額くらい返してもらっても良いくらいです。

 で、疑念というのは、この病院で脳ドックを受けた人が、ほぼ全員、一度ずつ同じことを言われているからなんです。血管の曲がりと動脈瘤の区別は難しいそうですけど、そんなに度々間違えるのは、明らかに変です。しかも、言われるのは一度だけ。逆に、もしも見分けにくいのなら、毎回言われても良いはずでしょ。
 もしかしたら、区別しにくいことを利用した二次検査ビジネスではないかと疑っているんです。

 でも、「動脈瘤だったら大変だから、念のために調べましょう」と言われれば、こちらは、従うしかありません。

 今回も言われたら、逆に聞き返してみようって構えていたんですけど・・・。

 「疑わしくは再検査」というのは、当然でしょうけど、「ちょっとコレステロールが高めです」なんて言われるのとはレベルが違いますからね。もしも、MRIとかCTの稼働率を上げるために、意図的に要二次検査にしているとすれば・・・、まさかですよね。人を不安に陥れて必要の無い検査を受けさせるなんて、年寄りを騙くらかして金を巻き上げる詐欺師と変わりありませんから。

 まあ、だったら受けなければいいだろう、ってことでしょうから、これ以上云うのは、やめにします。

 「医は仁術なり」って平安時代から云われていた言葉なんですって。昔の人は、上手いこと言ったものです。でも、逆に云えば、そう言わざるを得ないほど、昔から「医を算術」にしていた奴がいたってことなんでしょう。

 そこの病院のことではありませんよ。一般論です。